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3/7(日):
朝6時起床。顔を洗い、朝食を済ませ、エントリー手続きも済ます。
昨日は体調が悪く、夕食も半分しか食べられなかった。
何度もトイレに行くが、いま一つすっきりとしない。
あきらめて、会場へ行く。
会場到着。
前日の予報では80%の確率で雨であったが、まだ、晴れている。
ウォーミングアップを兼ねて、少し、試走する。
腕を使う度に、意識して腹筋を使っていると、案の定「モヨオシテ」きた。
スタート付近にあるトイレに駆けこみ、目的を達する。
体が少し、軽くなる。
ワックスは、まぁまぁだ。昨日に比べたら随分滑りが軽い。
仕上げに、馬毛のブラシで、再度、滑走面を擦っておく。
開会式が終わり、スタートまで数分となる。
適当なところでスタート地点に戻り、最前列に陣取る。
スタートする。
今回は全者一斉スタートなので、とにかく先頭グループに入って
道が狭くなる前に、良いポジションを得ておこうと思い、
自分にしてはかなりオーバーペースで走る。
なんとか、そこそこのポジションをキープできたが、お陰で
最初の登りで早くも体がオーバーヒートした。急に速度が堕ちる。
ここで、S氏に抜き去られる。
FCYCLEに生息する某マゾ軍団が泣いて喜びそうな登りが
これでもか、これでもかと続く。
ゆっくりと登る積もりならばそれほどではないのだろうが、
タイムを意識して走ろうとすればするほど、
「壁」のように見えてくる。
裏磐梯以来、登りと下りのアプローチは、自分なりに研究し、
原村や奥蓼科に出かけたときにも色々と試していたので、
裏磐梯の時よりは、イメージに近い登り方が出来るようになっていた。
登りでも一歩一歩が確実に滑っているのが実感できる。
しかし、スタミナ不足は覆うべくもない。
前半は苦しいときには無理をせずに、ペースダウンした。
登れば下りが待っている^^;。
下りはクラウチングで突っ込めれば楽なのだが、
あちらこちらで人が転んでいたり、
お爺さんが立ち止まって青空を眺めながら
道の真ん中で休んでいたりするので、油断が出来ない。
(歩くスキーの参加者も同時スタートなので、当然。)
いつでも制動や方向転換が出来るようにややセーブ気味に下る。
それでも、結果的には3回も転び、1回は転びはしなかったが
避け切れずに、コースアウトしてしまい、新雪を15m程
進んでしまった。転んだ方がタイムは良かったかもしれない。
平地は少なく、アップダウンの繰り返しであるが、
登りで頑張り、緩い下りで加速し、
急な下りで休む、というインターバルが
後半になって自分のリズムになってきた。
既に、早い人は先を走っており、ときおり抜いて行く若者も
登りでは私の方が早く、抜き返したり
(登りで抜かれるとダメージ、大きいんだよね。悪いことをした。)
といった一進一退状態となる。
しばらくして、自分を抜き去った人達の数や年齢を考えると、
その殆どが男子一部(18〜29歳)らしいと気が付いた。
下りから登りにかけての部分が、
一般の人より高速で通過できているのと、
コースレイアウトが頭に入っていることが幸いしているようだ。
あいかわらずスタミナがあるとも思えないが、既にゴール迄あと1キロも無い。
体に無理を強いることになるので闘争心を解放するのは
ちょっと危険かな、との思いが脳裏をかすめるが、
その時にはすでに体は加速を始めていた。
(ええい、もうなるようになれっ^^;)
こうなると、もう止められない。
下りもギリギリまで減速しない。最後で強引に制動し、急旋回。
休まずに加速に入り、登りも腕、足、腹筋全てを総動員させた
フォームに切り替わる。声も呼吸も、大きく、荒くなるのが判る。
後ろから誰かが追い上げてきても、譲らずに加速する。
(勿論、追い付かせたりはしない。)
両腕も動作を大きくし、雪に刺したストックに全体重を預け、
腹筋を使ってストックに胸を思いッきり近づけ、
ストックを通じてその体重を、雪面を押す力に替える。
ストックの脇を腰が通りすぎたら、今度は腕を思いッきり後方に
突きはなす。このときにもう一度、加速のピークが出来るのが判る。
よしっ、良い調子だ。
前進の動きが大きく、早くなり、
全ての動作が推進力に変わって行くのが実感できる。
平地でも顔が風をきっているのが判る。
ゴールが見えてきた。
リズムも、スピード感も、一つ一つのキックも、
今シーズン最高の状態で走っている自分が「見える」。
訳の判らない言葉と奇声を発しながら、ゴールインする。
「やったっ!」
何を「やった」のか、自分自身でも良く判らないが、とにかく、
今シーズン最高の滑りをし、完全燃焼出来たのは間違い無い。
爽快感が全身を駆け巡る。
少し落ち着いてから、自分の成績を掲示してあるボードを見に行く。
クラス毎に、ゼッケンと名前、走破時間を書いた小さなカードが
洗濯鋏でボードの針金に付けられている。
自分のカードは、未だ取り付けられていないが、
自分のクラスには、未だ3人しかカードが無い。
1位はS氏。なんと31分だ。
そのスピードに驚いたが、
男子一部の記録を見ると、一位はS氏よりも更に10分近く早い。
それほど時間差があるにもかかわらず、
気持ちが高揚しているせいか、
「ふむ。あと一歩で射定距離だな。」
などと、不敵に笑っている自分は、我ながら不気味だ^^;。
それも、S氏の記録と男子一部最速の記録、
両方に対して思っていたのだから身の程知らず、ここに極まる。
暫くして自分のカードが張り出された。
4位だった。
時間は40分56秒62(S氏より10分も遅い)。
酸欠気味の脳味噌を総動員して暗算して見ると、
概ね時速15キロ換算。
先日の裏磐梯の時に設けた目標、時速15キロは、
これで達成したことになる。
今シーズンは、雪の上に出る度に、
イメージに過ぎなかった滑りや技術が
どんどんと自分のものになっていったので、
旨くすれば来シーズンには相応の成績が
残せるようになるかも知れないなぁ、と、思っていた。
まさか、これほど早く当初目標を達成するとは思っていなかった。
嬉しかった。
6位までは表彰台が用意され、賞状とメダル、商品が手渡される。
受け取ったときは、嬉しかった。
S氏と、知り合いで記念写真を撮り、宿に帰って熱カンでS氏と
再び乾杯。送迎バスで白馬駅に出て、帰宅した。
そ の 後 :
今回の自分の記録を、歴代2回の記録と比べて見た。
男子2部では5〜6位程度に収まり、
1部では10位にはなんとか入るレベルだった。
(私だけを歴代の記録と比較した場合の成績。)
それほど悪い成績ではなさそうなので、改めてほっとした。
但し、従来ならば帰ってきてからの方が体重が増えていたのに、
今回は3キロ程度減っており、鏡でチェックしてみても、
肋骨が浮き出ている始末。2〜3日は食欲も出なかった。
マッサージの先生も、「右腕が異常に太く、逆に左腕は細い」
(故障中の左肘を庇って、使える腕だけで走った結果と思う。)
「足、特にスネは相当酷使しましたね」
「体が小さくなった」等と評されてしまい、
今回はかなり体に対して無理を強いていたことを
あっさりと見破られてしまった。
その意味では、再現性に乏しい記録といえる。
常に今回以上の成績を残すためには、
技術的な部分もさることながら、
特にスタミナ面での強化が、最重要課題となりそうだ。
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