【大会前日】

前日から快晴で、参加者もコースの下見に沢山参集していました。ここから左側を少し進んだところがスタート地点です。

今年は、競技も歩くスキーも同じ場所からのスタートです。

きつ過ぎない、でも、随所に適度なアップダウンがあり、コース幅も広く、そして、木々や自然に囲まれた中を走れるように工夫されたコースです。

圧雪状態も最高です。

後で知ったのですが、この大会のコースは、幾つかの短い常設コースを繋いだものだそうで、普段は、幾つかのコースに分断され、また、いつも全てが最高の状態で整備されているというわけでは無さそうです。

でも、走っていて(歩いていても)こんなに楽しくて気持ちの良いコースは初めてです。

青い空、遠くの山々、気持ちの良い風。

何度でも通いたくなります。


【大会当日】

 

 

 

 

 

 

  • 2006年3月4日、5日、恒例行事となりつつある、「草津ノルディックスキーフェスティバル2006」に参加してきました。
  • 今回は、その模様をレポートします。
  • 尚、デジカメは、写りが良く、手ぶれの心配も無く、手袋をしたままでも操作性が損なわれず、寒さにも結構強い、と購入以来良いことずくめで、今やXCSKIシーンには欠かせない存在となった、SybershotT9+スポーツパックの組み合わせで撮影に挑みました。


  • 『ヘロヘロモード』って何?

  • 裏磐梯2時間トライアル参戦記の時に、
    今シーズンは『ヘロヘロモード』
    というようなことを書きましたが、少し補足します。


  • 長期にわたっての運動不足が祟って、体力が落ち、日常生活でも風邪が治りにくいなどの末期的ヘ(。。ヘ)☆\バキ(^^;症状が出ています。

  • このような状態でも、雪の上に立つと、(特に天候が快晴だったりすると更にヤバイ)嬉しくて、体が勝手に反応してしまい、脳が体中の筋肉に「動けぇっ!」と、指令を出します。

  • で、問題は、脳が出した指令の中身なんですが、それは現役時代(大学生の頃です。今から28年前)に鍛えた身体(ワンセットのトレーニングで腕立て腹筋側筋背筋各々最低300回、60Kgのバーベル100回、マラソン30Km等々)のときの動きをしなさいという指令なんです。

  • 当然、今の身体でいきなりそんな運動を始めたら、息は切れる、筋肉も関節も筋も、心臓も悲鳴を上げてしまいます。

  • 今シーズンやらなければならないことは、「基礎体力を取り戻す」こと。


  • そのためには、この脳からの指令と今の体力とのギャップを、どうやって折り合いを付けてゆくか考えなければなりません。

  • XCSKIを楽しむために必要な要素は、乱暴に言ってしまえば、@持久力A瞬発力B技術に分かれます。

  • @とAは、体力や筋力の領域で、今のMIZUHIに足りないものです。ヘロヘロモードと言っているのは、Bの技術と、身体の骨格的な仕組みの二つを使って身体へのダメージを極力抑えながら長時間コースをゆっくりと徘徊し、そうした長時間の軽い運動(LSD)を通じて心肺機能や持久力を養い、徐々に体力を戻すための、MIZUHI独自の方法です。


  • ここで、XCSKIの技術的な要素について少し考えて見ましょう。

  • @クラウチングなど一部の走法を除けば、XCSKIは、「常に片足で滑って」います。そのため、バランスは非常に重要な要素です。

  • では、バランスをとるために必要な要素は何でしょうか?

  • 重心が崩れないこと。基本的には骨盤の位置が重要で、滑走している板を履いている側の土踏まずの真上に骨盤が安定して位置している状態と考えます。

  • 滑走中は雪原の凸凹や登り、平地、下りなどの傾斜、雪の状態などへの対応、つまり、どんなコースコンディションや滑走速度であっても安定するように心がけます。

  • そのためには、バランス感覚、足裏から上半身までの縦の関節を柔らかく、多少のGや上下動を吸収させるように心がけます。

  • A次に推進力を得るにはどうしたらよいか、考えて見ます。

  • XCSKIとアルペンのもっとも大きな相違点の一つは、推進力を得る原動力の仕組みです。

  • アルペンは乱暴な言い方(こればっかり)をすれば、「下りのG」、即ち、下り斜面と、重力によって黙っていても加速します。加速しすぎてコントロール不能にならないために、エッジを効かせて制動し、コントロール可能な速度に抑えて滑っているという言い方をすると判りやすいかもしれません。

  • これに対して、XCSKIは、下りだけでなく、平地や登りでも板を滑らせて推進する必要があります。

  • この場合、Gに逆らって推進力を得る仕組みが必要になります。

  • このときの基本になるのが「重心移動」です。

  • 平地の場合を考えてみます。

  • 板を履いて、間隔は肩幅程度、平行に揃えます。

  • 片足をやじろべいの要領で持ち上げて、片足で立ちます。

  • 骨盤の位置は、立っている足の裏の真上、両肩を結ぶ線は、地面に平行に。

  • 次に、あげている板(足)を重力に従い、自然に下ろすと同時に、今度はその下ろした足で同じように片足で立って見ます。

  • 重心は、下ろした足の真上に移動しますね?

  • でも、これを繰り返しても前には進みません。
    左右に重心が移動しているだけだからです。

  • ここで、一旦、板を脱いでみてください。

  • 雪の上に置かれた(静止した)板を前進させて見ます。

  • サッカーボールを蹴る要領で、板の後ろを軽く蹴飛ばします。

  • 当然、板は蹴られて、前へ滑ってゆきます。

  • 右足で蹴ったと仮定すると、重心は、軸足である左足から右足に移り、そのGが、板を蹴ることで板に移動し、板が前進しました。

  • 今度は、板を履いて、やってみます。

  • スケーティングで考えて見ましょう。

  • 板は先ほどの平行ではなく、前に広がった「逆ハの字」で立ちます。

  • 先ほどの要領で、片足で立ちます。

  • 今度は、真横ではなく、若干斜め前に、上げた板を下ろし、そのまま板の上に乗ります。

  • 左足で立った(静止した)状態から、斜め前に重心を移動させていることになります。

  • どうですか?今度は前に進んだでしょう?

  • 下りのGが無くても、板は重心移動によって前進させることができるのです。

  • このときに、腹筋、背筋、ふくらはぎ、両腕(ポール操作)などの筋肉を使うことで、推進力をより大きなものにすることができます。

  • これが、パワー(筋力)による推進力の増大ですが、筋力をそれほど使わなくても、実はある程度推進力を得ることができるのです。

  • 先ほどの例で言えば、サッカーボールを蹴るときの軸足と踏ん張った地面が「壁」になって、そこを起点として重心が板に移動し、板の推進力に変化しました。

  • その「起点」となる「壁」を、体の骨格や筋肉の指向性(ある方向にしか動かない特性)を理解して、「壁」として使ってやればよいのです。

  • 理屈っぽくなってきたので、このあたりで止めておきます。

  • 要するに、筋力が十分に無ければXCSKIは出来ないのかと言えば、答えは「NO」で、体の仕組みを理解して、効率的に使ってあげることで、気持ちの良い速度で雪原を巡航することは、例え日ごろ運動が十分に出来ておらず、体力が無くても、或いは90歳のように高齢になって体力が落ちてもXCSKIを楽しむことは可能なのです。

  • もちろん、自分を追い込み、より高速で走るためには、筋力の鍛錬が必要です。

  • 技術は、高速で走るためだけでなく、今の自分の体力に応じて気持ちよく雪原を巡航するためにも使えるのだということです。

  • 「ヘロヘロモード」。響きは軟弱ですが、実態は、MIZUHI流のXCSKIのLSD走法です。


  • この草津のコースは、大会用に特別に複数のコースをつなぎ合わせ、距離を伸ばしているようで、普段は複数の短いコースだけのようですが、適度なアップダウン、コースレイアウトなどとても良く考えられていて、しかも、総じてコース幅が広く、良く圧雪・整備されていて、ピーカンの天候ともあいまって、とても気持ちよく滑ることが出来ました。

  • 例によって、一番後ろからスタートしたのですが、ヘロヘロモードとはいっても、一般の人よりは速度が出るので、最終的には1時間ほどでゴールしています。

  • でも、タイムは気にせず、景色を楽しみつつ、体のあちこちに溜まっている日ごろの虚(?)もLSDでゆっくりとほぐすことが出来、とても気持ちよくゴールすることが出来ました。

  • 同じくらいの平均速度と技術・経験を持っていると思われる方とご一緒し、お互いに写真などを撮りあいながら、おしゃべりしながら楽しみました。

  • ほかにも、裏磐梯や妙高など、クロカンコースでご一緒する方たちと旧交を温めることが出来、とても楽しい時間を過ごしました。

 

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