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Fig:a.【V2 AERO】

Fig.b.【矯正前】

Fig.c.【矯正後】

Fig.d.【素直なフォーム1】

Fige.【素直なフォーム2】

Figf.【パワフルなフォーム1】

Fig.g.【パワフルなフォーム2】

Fig.h.【パワフルなフォーム3】

Fig.i.【MIZUHIの中ではマシなフォーム】

Fig.j.【MIZUHIのバランスの悪い時のフォーム】
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- 2001年10月06日、久々のダイアリーです。
何ヶ月ぶりだろう (^^)。
- 今回は、オフシーズンのトレーニングギアの一つであるローラースキーについて書いてみようと思います。
- まず、トレーニングとしてのローラースキーの位置付けについて触れます。
- ただし、あくまでもローラースキーに限定した話を書きます。
- クロスカントリースキーのトレーニングについて体系的に纏まって書かれている書籍としては、
スキージャーナル社から出版されている、
財団法人全日本クロスカントリースキー連盟の、
「競技スキー教程 クロスカントリースキー編」
が大いに参考になります。
出来れば、その本の、
「chapter1 競技者のためのトレーニング」
を読みながらこのコラムを見ていただけると、誤解が少なくて良いと思います。
- 私はオフシーズンのトレーニングの9割以上をローラースキーを使ったトレーニングに充てています。
- 理由の一つに、ここ数年、私の体調がドクターの管理下にあり、激しい運動量や強い負荷をかけることが出来ないということがあります。
- ローラースキーは、上記の書籍の表現を借りれば、
「スキーテクニックトレーニング」(同書78頁〜)という種類のトレーニングです。私なりの解釈で言えば、「出来るだけ雪の上での動作に近い種類の運動をすることにより、スキーテクニックとそれに必要な筋肉を改善する」ということです。
- 同書では、スキーテクニックトレーニングの効果として、
・神経筋機能の改善
→スキーのための神経による筋コントロールの改善
・スキーに必要な筋肉における酸素摂取率の改善
の二つを挙げています。
- その一手段であるローラースキーを使ったトレーニングについては、
「ローラースキーの運動特性は、体力的にも精神的(身体の動きの感覚や疲労感)にもクロスカントリースキーに非常に近似していることから、多用することが望ましい。」「夏の間のトレーニングでスキーテクニックトレーニングがトレーニング全体の50%以下にならないよう、最低限努めるべきである。」(同書80頁)
と、位置付けられています。
- 私の場合は、上述のように運動に制限があるので、
「神経筋機能の改善」
を目的としてローラースキーを使っています。 スキー運動に非常に近いということ、そして、自分の体調に応じて負荷を自由に変えられること、そうした感覚を養成出来ると同時に、低負荷の場合でも多少なりとも筋力や持久力、瞬発力が同時に養えることがその理由です。
- そうした意味では、私のローラースキーを使ったトレーニングの方法はやや特殊ではありますが、これは、個人個人が各々の体力やトレーニングに割ける時間の量などを含めた「トレーニング環境」に応じて行う話(同書75頁「個別性の原則」)です。
- ローラースキーを使う際の留意点
- ここから先は、コーチやメーカーの方など様々な方から聞いた話や、自分で行った様々な実験や経験に基づく個人的なノウハウです。
- あくまでも個人的な見解ですので、参考にされる方は、自己責任で租借してください。
■ 練習場所は、専用コースか、交通量の少ない、路面が滑らかな場所で行う。
厳密には、インラインスケートやキックボードなどと同様、道路交通法では規定されていない道具なので、万が一事故が起きた場合は個人の責任になります。
また、公園などでも、一般の人からは長いポールを振り回しているように見え、「危険」という印象があるためか、自転車やインラインスケートはOKでも、ローラースキーはダメ、というところもあります。
事前に了解を得るか、子供や通行人を追い越したりすれ違う時にはスピードを落としたり、ポールを脇に抱えるなどして、相手に無用な不安感を与えないように気をつけるといった充分な配慮が必要です。
■原則として肘、膝のプロテクターをつける。
走っているのは柔らかい雪の上でなく、硬い、鑢のような路面です。両手はポールでふさがっているので、転倒した場合、大怪我をすることがあります。
充分慣れるまではインラインスケート用のプロテクターを使ってください。
Fig.f.&Fig.g.【パワフルなフォーム】では、初めてローラースキーを履いてもらったので、プロテクターを着けて貰いました。
フォームを観ればお判りのように、この方は、一般スキーの経験が豊富で、クロスカントリースキーも、若干アルペン的な部分こそありますが、非常に巧い、理に叶ったフォームで走る実力を持っていますが、プロテクターを着ける必要性を説明したところ、自ら進んで装着してくれました。
■雪の上での感覚を掴んだうえで使用する
後述しますが、ローラースキーは、その構造上、スキーの板の動きを完全にシュミレートすることは出来ません。
「ローラースキーという乗り物に習熟する」のではなく、「クロスカントリースキーを履いた動きを再現する」イメージで使うことが必要です。
さもないと、後傾の癖がついたり、実際に板を履いたときに踵の後ろで板がぶつかってしまう、といった事態が生じます。これでは折角のオフシーズンに費やした時間が無に帰します。「先ず、雪の上での感覚ありき」です。
少し、この話を掘り下げてみます。
【ローラースキーによる弊害の例】
Fig.b.【矯正前】は、(ご本人の了解を得て掲載しています)知人のK氏から、「スキーを操作する際に板の先端が上がってしまう」という相談を受けて、とりあえずローラースキーで滑って貰った時のものです。
右足首から先が上に上がっている点、また、同じく右膝も必要以上に持ち上がっているのが判ります。最初にK氏の雪の上での滑りを見たときには無かった動きでした。
また、その動作はK氏の一般スキーの経験やその他の運動から類推できる運動能力を勘案するとかなり唐突で不自然なものでした。
実は、 K氏はクラシカル用のローラースキーを使ってオフシーズンは練習していました。
ローラースキーにはクラシカル用とスケーティング用がありますが、後輪にクラッチがある(従って後ろに蹴ってもスリップしない)という構造的な違いに加えて、バインディングの取り付け位置がクラシカルの場合は靴との連結部分を摘んだときにローラースキーの前が下がるように(つまり、実際のクラシカルの板と同じように)取り付けられます。
このローラースキーを使ってスケーティングの動作を行うと、つま先の前方が重く感じられます。
本来自然に突き放すように離れるべき足先が空に向かって持ち上がってしまったのは、この重みに耐える為の無意識の動作(反作用)だったようです。
K氏がこの癖に気がついたのは雪の上ででしたが、原因は、実はオフシーズンのローラースキーにあったのではないかと考えました。
試しに、私のスケーティング用のローラースキーを履いてもらい、幾つか気がついた点を口頭で伝え、何度か練習してもらい、改めて滑って貰ったのがFig.c.【矯正後】です。
軸足(踏み込んで滑っている方の足)で体を支え、左足は自然に開放されている状態に戻っているのが判りますでしょうか。
【雪の上の感覚を持って滑れている例】
Fig.d.、e.、f.、g.、h.は雪の上の感覚がローラースキーでも反映されていると説明できる例です。(尚,ご本人の名誉の為に付言しますと、Fig.b.&c.のK氏も、今は同じように綺麗に滑れています。)
ローラースキーは実際の板よりはるかに重いこと、種類によっては実際の板よりも速度が出ること、踏み込んだときの「しなり」が再現されないことなど、感覚的に完全なシュミレートマシンではありませんが、雪の上での感覚がしっかりと身に付いていれば、このように綺麗な(自然な)フォームで滑ることが出来ます。
5枚とも、滑走している方の足に完全に重心があり、他方の足が次の動作に向けて自然に用意が出来ている様が見て取れます(Fig.e.は、インラインスケート使用)。
【MIZUHIの課題】
Fig.i.&j.は私のフォームを撮ってもらったものです。
Fig.i.は、マシな状態のものです。しかし、踏み替えの時の重心の切り替えがスムーズではないため、蹴った足(後ろに残った足)に、未だ重心が残っています。
Fig.j.は、Fig.a.に紹介した、V2のAEROという、新しいローラースキーを履いて滑った時のものです。
AEROは、〇車輪に空気が入っており、膝に負担が来ない(路面の凸凹が、通常のローラースキーだとダイレクトに膝に伝わります。−ベンドがあれば多少は軽減されるのでしょうが−)、〇前輪に付いている負荷をかける装置によって、負荷を5段階まで変化させることが出来る(実際の板の速度に合わせたり、負荷を更に強くして筋力をつけたりすることが出来る)、〇路面走破性能が高いので、視線を通常の板を履いたときと同じように遠くに置いて走ることが出来る、と言うように、トレーニングマシンとして非常に良い面を持っています。
反面、Fig.a.で判るとおり、車輪が大きいこと、負荷装置が車輪の上に付いているという構造上の理由から、重量はローラースキーと同じにもかかわらず、履いた感触は重い、というか、ふらつきます。
これは、実際の板の重心が足の裏の下にあるのに対し、AEROは、通常のローラースキーよりも更に上に重心がある為と思われます。
このため、ローラースキーが斜めになったときに、板を履いているときとは異なった感覚が生じます。
Fig.j.は、初めてAEROを履いてある程度速度を出したときの様子です。
妙に重たいので、「よっこらせっ」という感じで腿を前へ持ってこようとしています。その結果、肩に無駄な力が入ってしまい、フォーム全体が不均衡になってしまいました。
もともとAEROは、かなりハイレベルの欧州の選手が、長距離をローラースキーで走破する際に、膝に負担がかかる、という意見を反映させて設計されたものですので、上記の問題点は、鍛え上げられた肉体と筋力を持つ一流アスリートにとっては問題にならないレベルのものだと思われます。
ドクターの管理下にある私のような非力な筋力の者が使うと、こういうことも起きる、ということだと思います。
現在は、構造も特性も理解し、また、AEROそのものにも慣れてきたのでこうしたことは起こっていません。
最後になりましたが、今回、ここに書いたことは、MIZUHIという人物と知古になった仲間とのやり取りを綴ったものにすぎません。
トレーニングについてご自分ではじめてみたいと思った方は、例えばTOPメニューの「クロスカントリースキーをはじめてみたい人たちへ」を参照し、良いコーチを探して、その方に適切なアドバイスを受けてください。
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